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外側からはたらくスクワラン

スクワランは肌荒れを防ぎ、皮膚に潤いを与え、すこやかなお肌に保つヒューマンプロダクトです。

スクワレンから生まれたスクワラン

スクワレンからスクワランへの化学式変化

スクワランは肌の皮脂成分に含まれるうるおい成分です。健康な肌の皮脂には、平均3〜4%のスクワランが含まれていると考えられ、デリケートな皮脂膜を構成しています。活性の高い抗酸化物質であるスクワレンは、化学式では「C30H50」と表されますが、この活性部分は水分子の水素と結合しやすく、スクワレンは酸素を放出して、飽和炭化水素であるスクワラン「C30H62」へと変化します。この飽和状態は科学的に安定した状態で、皮膚への浸潤性も高く、化粧用オイルとしても利用されます。このC30H62の状態は、C30H50のスクワレンに対してスクワランと呼ばれます。

加齢に伴うスクワランの減少

年齢と皮脂分泌量の変化のグラフ

皮脂に含まれるスクワランは、思春期の頃から増えはじめ、20代前半でピークを迎え、その後は急速に減少していくと考えられています。その原因は、加齢とともにスクワランの体内生産量が減少していくためです。加齢とは、発生・成熟・老化の三段階の時間的過程に分類されます。この中で老化とは、身体の細胞分裂速度が遅れたり、分裂しない細胞の数が増加して機能細胞の数が減少し、組織全体の機能が低下することを指します。スクワラン分泌量の減少は、この老化現象における一例に過ぎません。スクワランが減少してしまうと、どのような問題が起こるのでしょうか。それを解き明かすために、まずスクワランの果たす役割に触れてみましょう。

うるおいを守り、酸化物質から肌を保護。

スクワランオイルのアップ写真体内ではたらくスクワレンに比べて、体表において皮脂に含まれるスクワランは、絶えず空気中の酸素に触れ、酸化のリスクにさらされています。そもそもヒトの皮膚は、動物のような毛皮や厚い皮で覆われてるわけではありません。生の精肉を空気中に放置すると、短期間のうちに酸化によって変色し、水分の蒸発によって乾燥していきます。私たちの寿命は数十年にも及びますが、この長期間、皮膚が酸化と水分の蒸発という脅威から常に身体を守り続けているということは、実はとても過酷なことなのです。

このように安定的に皮膚を保護する役割を果たせるのは、皮脂成分のスクワランが酸化や光に強く、蒸発からも皮膚を保護する、安定した油脂成分である事を意味しています。

保湿のベールをつくる皮脂成分

保湿のベール・皮脂のイメージ図みずみずしい肌の水分保持のための重要な要素の一つは「皮脂」です。角質層の水分と交じり合って、皮脂膜というベールをつくり、外部の刺激から肌を守り、水分の蒸発を防いでいます。この皮脂の成分として最適なのは、

1.安定的で酸化に強く、2.皮膚に安全な生体成分である、

という必要があります。この二つの要素を満たすものとしてスクワランはまさにうってつけの油脂成分であるといえるでしょう。皮脂中にも含まれる生体成分ですので、肌への浸潤性にも優れており、保湿成分としてのベールという働きだけではなく、紫外線や水溶性の刺激物から皮膚を守るバリアとしての働きも兼ね備えています。また、スクワランは皮脂を構成する成分として、皮脂膜を自由に行き来できる「ビークル(乗り物)成分」として、水分を皮脂膜の下へ運んだり、老廃物をスムーズに皮脂膜の外に運ぶ大切な役割も担っています。

化粧品を使う際に「油やけ」という言葉を耳にされたことがあるかもしれません。油やけとは、活性が高かったり、十分に精製されていない保湿油や保湿クリームを用いることによって、その一部が酸化して過酸化脂質となり、肌にダメージを与えてしまうことを指します。肌を保護するはずの保湿油や保湿クリームですが、きちんとしたものを使わないと、むしろ逆効果となってしまいます。これに対して、スクワランは人間の体内で自然に生成される安定的な生体成分(ヒューマン・プロダグト)ですので、皮膚に対してとても安全な美容オイルなのです。

紫外線防御の調整役。活性酸素の発生を防ぎます。

必要以上の紫外線を浴びてしまうと、紫外線の力によって酸素分子から強力な活性酸素である一重項酸素と呼ばれる酸化物質が発生します。この一重項酸素は、その強力な攻撃力で大切な生体高分子を破壊してしまう、とても厄介な活性酸素です。生体高分子には核酸、タンパク質、多糖などの多くの機能や情報を持ったものが数多く含まれます。人類は進化の過程で体毛が失われていき、有害な紫外線の直接の脅威にさらされるようになってきました。この紫外線に対抗するための防御成分として大切な役割を果たすのが、スクワランなのです。

この皮脂に含まれる安定したスクワランは、皮膚の外側をバリアのように覆い、紫外線を体から守ってくれるのです。十分なスクワラン生成量を確保するために、いつも十分な量のスクワレンを補給しておく必要があることは言うまでもありません。

肌のうるおいと紫外線量

日本における有害紫外線量の変化のグラフ

スクワランによって、紫外線量は適量に調整されますが、実は、肌のうるおいと紫外線量の間には相関関係があるのです。右のグラフは、国内の主要都市における年間を通じた紫外線量のグラフです。冬の寒い時期に、肌が乾燥してカサカサするのは、少ない紫外線量のためにスクワラン分泌量が減ってしまうのも一因です。加齢によるスクワランの減少も考慮に入れ、冬の乾燥した時期には、十分な量のスクワラン補給が重要だといえるでしょう。

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