深海鮫エキス

サメ(鮫)は、軟骨魚類からエイ・ギンザメ類を除いたものの総称で、アイザメ、アブラザメ、シュモクザメ、ホシザメ、ネコザメ、ノコギリザメ、ジンベエザメなど大小種々のものが含まれる。

サメの肉はカマボコなどの練製品に使われるが、肝臓からは肝油が作られる。特にアイザメの肝油は良質で、女性の高級美顔料として使われている。この肝油に多く含まれているスクワレン(スクアレン)という油性物質が、いわゆる「深海鮫エキス」と呼ばれている。

スクワレンは、水深1000mという過酷な環境で生きる深海鮫の活力源である。深海は途方もないほどの水圧と酸素不足で、生息する生物が少ない荒涼とした世界である。それほどの厳しい状況にありながら、サメは優れた五感と共に、行動力とバイタリティを保っている。

その秘密が巨大な肝臓にあるのではないか、と考えられた結果、見出されたのが肝油の主成分スクワレンである。

深海鮫の肝臓は、体重の17%〜27%に及び、特にアイザメは肝臓の重さが体重の4分の1を占め、その25%が肝油である。そしてその肝油の90%近くがスクワレンである。スクワレンの特徴は無色・無味無臭・低揮発性で、凝固点もマイナス45〜50度と低く、安定している。この安定した特性が、化粧品に適しているわけである。

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